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FolderMill

0. FolderMillの基本イメージ

  • Hot Folder(ホットフォルダー)
    監視対象のフォルダー。ここにファイルが「入ると」自動処理が始まる。FolderMill
  • Action(アクション)
    そのフォルダーに入ってきたファイルに対して「何をするか」のルール
  • General Settings(全体設定)
    マルチタスクのON/OFF、エラー時の動作、メール通知 などグローバル設定。FolderMill+1

1. 基本の流れ(最初の1個を作るステップ)

  1. FolderMill をインストール
  2. FolderMill Control Panel を起動
  3. 「Add Hot Folder」 で新しいホットフォルダーを作成
  4. そのホットフォルダーに Action を追加
  5. 右下の 「Start」ボタン を押して監視開始
  6. 自動で作られる Incoming にファイルを入れる → Output に結果が出る(あるいはプリンタから印刷が出る)FolderMill+1

2. Hot Folder(ホットフォルダー)の設定

ホットフォルダーをダブルクリックすると、以下のような設定画面になります。

2-1. 名前と優先度

  • Hot Folder name
    わかりやすい名前を付けます(例:PDF変換_請求書印刷_納品書)。
  • Priority(Low / Medium / High)
    複数のホットフォルダーがあるとき、どれを優先的に処理するか。fCoder

2-2. Source(どこからファイルを取るか)

Source の種類:

  • Folder(もっとも一般的)
    • 指定したフォルダーの下に、自動で3つ作られます:FolderMill
      • Incoming … ファイルを入れる場所(ユーザーがドラッグ&ドロップ)
      • Output …… 変換・処理後のファイルが出てくる場所
      • Processed … 元のファイルの退避先
  • Email box(IMAP / POP3)
    メールボックスを監視して、添付ファイルを自動処理。FolderMill
  • FTP / FTPS / SFTP
    FTPサーバーのフォルダを監視して、自動処理。FolderMill+1

最初は Folder を使うのが一番シンプルです。

2-3. Output(処理結果をどこへ)

Output の種類:

  • Printer
    特定のプリンターへ自動印刷(ローカル / ネットワーク / 仮想プリンタ全部OK)。FolderMill
  • Folder
    指定フォルダへPDFや画像ファイルとして保存。
  • Email (SMTP)
    処理した結果をメール送信。Universal Document Converter+1
  • FTP
    処理後のファイルをFTPへアップロード。Universal Document Converter

2-4. Options(フォルダーごとの動作)

① Move source files to “Processed” folder

  • ON(デフォルト):
    Incoming に入った元ファイルを、処理後に Processed へ移動。
  • OFF:
    処理後、Incoming の元ファイルを削除する挙動になるので注意。FolderMill

② Delete files in “Processed” after X days

  • Processed 内のファイルを自動削除する日数を設定可能。
  • サーバーのストレージ節約に便利。FolderMill

③ Sort files by(処理順序)

  • デフォルト:Unsorted(無指定) → Windows側の順に並行処理される。FolderMill
  • Name / Type / Date / Size / Path でソート可能。
  • 重要ポイント:
    • 何かでソートを有効にすると、そのホットフォルダーでは マルチタスク(並列処理)がOFF になり、1つずつ順番に処理される(FIFO)。FolderMill+1
    • 例:「Date」でソートすると、古い順に1件ずつ 確実な順番で処理(Strict Modeに近い)。

④ Advanced settings(Ctrl+Alt+R)

ホットフォルダーごとに細かい隠し設定があります。FolderMill

代表的なのは:

  • HotFolderIgnoreMask
    「特定の拡張子だけ処理する」フィルター。 HotFolderIgnoreMask="*.doc,*.docx",1 のように設定すると、
    → DOC / DOCX だけ処理し、それ以外は無視。FolderMill
  • NotifySMTP_ToAddress=””
    このホットフォルダーでエラーが起こったときに通知を受け取るメールアドレス。 NotifySMTP_ToAddress="alert@example.com" のように指定。FolderMill

3. Action(アクション)の設定

ホットフォルダーには 1つ以上の Action Set を付けられます。
「Create new Action Set」で組み合わせを増やすこともできます。FolderMill

3-1. よく使うアクション

代表的なもの:

  • Print Document
    • 使用プリンター(複数台選択も可)FolderMill
    • 両面/片面、カラー/モノクロ、部数、ページ範囲 などを設定。
  • Convert to PDF / Image(JPEG, PNG, TIFF など)
    • 出力形式
    • 解像度(dpi)
    • カラー/グレースケール
    • 1ファイル1PDF or 複数ファイルを1つのPDFへ結合(append)など。FolderMill+1
  • Copy / Move / Rename files
    • ファイル名に連番を付けたり、別フォルダにコピーしたり。
  • Add Watermark / Text / Page numbers
    • 透かし文字、ロゴ画像、ページ番号を自動で入れる。

3-2. Action Set の考え方

  • 1つの Action Set は「一連の処理手順」です。
    • 例:
      1. Convert to PDF
      2. Add Watermark
      3. Copy to network folder
  • 複数の Action Set を作ると、
    • 同じ元ファイルに対して
      • Action Set #1: PDFに変換して社内サーバーへ
      • Action Set #2: 同じファイルを印刷して経理部へ
        のような「並列ルート」も可能です。FolderMill+1

4. General Settings(全体設定)

Control Panel のメニューから開きます。

4-1. Multitasking mode(並列処理)

  • 1つのホットフォルダーで複数ファイルを同時処理するかどうか。Universal Document Converter+1
  • 大量処理ならON(デフォルト)で高速。
  • 順番厳守なら、そのホットフォルダーの「Sort files by」を設定してマルチタスクをOFFにする。FolderMill

4-2. Error handling mode(エラー時の動作)

  • Continue on error …… エラーが出ても次のファイルへ
  • Skip to next Action … そのアクションだけスキップ
  • Stop rule on any errorStrict Mode向け:エラーが出たら処理停止。FolderMill

Strictに運用したいとき(請求書など順番・漏れ厳守)は
「Stop rule on any error」+「Sort files by: Date」 の組み合わせが推奨。FolderMill

4-3. Notifications(メール通知)

  • Send notifications on errors を Yes にして
  • SMTP Server Settings
    • SMTPサーバー
    • ポート
    • 送信元アドレス
    • 認証情報
      などを設定すると、エラー発生時にメールが飛んできます。FolderMill+1

5. Service mode と権限(管理者でないと動かない?)

FolderMill は2つのモードがあります:fCoder+1

  1. Desktop mode(通常アプリ)
    • ユーザーがログインしている間だけ動く
    • 手軽にテスト・確認する時はこちら
  2. Service mode(Windowsサービス)
    • 「Run FolderMill Processor as service」をON(サーバー版機能)
    • Windows サービスとしてバックグラウンドで24時間稼働
    • ユーザーがログオフしていても動き続ける

管理者権限まわりの注意:

  • インストール時・設定変更時は、基本的に 管理者権限で実行 した方が安全です。
  • Service mode で動かす場合、
    • サービスが動くアカウント(通常は Local System か指定ユーザー)が
      • 監視フォルダ(ネットワーク共有など)
      • 使用するプリンタ
        にアクセスできる必要があります。
  • 「管理者でないと動かない」というより
    • フォルダ/プリンタ/ネットワークの権限が足りないと動かない
      というイメージです。

6. よくある設定例(イメージ)

例1:請求書PDFを自動で印刷

  1. Hot Folder:請求書印刷 を作成
  2. Source:\\Server\Share\Invoice\Incoming
  3. Output:プリンター(経理部プリンター)
  4. Action:Print Document を追加
  5. General Settings:
    • Multitasking:ON(大量の請求書を高速処理)
    • Error handling:Continue on error

例2:OfficeファイルをPDFに変換してサーバー保存

  1. Hot Folder:PDF変換
  2. Source:D:\Watch\ToPDF\Incoming
  3. Actions:
    • Convert to PDF(カラー、300dpi、1ファイル1PDF)
    • Copy to folder\\Server\Archive\PDF
  4. HotFolderIgnoreMask:"*.doc,*.docx,*.xls,*.xlsx,*.ppt,*.pptx",1

7. もし「この用途に合わせた具体的な設定」を作りたいなら…

  • 「請求書PDFを3部印刷して、同時にPDFをサーバーに保存」
  • 「学校から来るExcelを全部PDFにして保管」
  • 「Fcoder+ChatGPTで、○○業務を丸ごと自動化」

など、実際にやりたい業務フロー が分かれば、

  • どんな Hot Folder を何個作るか
  • どのアクションを何個組み合わせるか
  • Service mode にするべきか

まで、完全に設計図レベルで一緒に作れます。

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